症例ブログ

  • HOME
  • 症例ブログ
  • 今日の患者様!~水泳をしていてクロールをすると肩が痛い!~

2017.03.28 今日の患者様!~水泳をしていてクロールをすると肩が痛い!~

久々の更新になってしまいました(T_T)

今日の患者様は都内からお越しいただいた小学生の男の子です。

初回来院時の症状はクロールをしていて腕を水面に引き上げる動作をすると肩から胸にかけて痛みが出るというものでした。

詳しく話を聞き検査した結果、肩甲骨と鎖骨の関節の動きが悪く、両方の骨にくっついている筋肉を無理やり使っていたためにケガをしてしまったのだろうという所にたどり着きました。

 

肩甲骨と鎖骨の関節についている筋肉といってもたくさんあります。その中でどの筋肉、組織が悪いかをしっかり判断するために徒手筋力検査

(いわゆる抵抗運動)をします。その結果、大胸筋という胸の筋肉の筋力が悪いことが判明しました。

 

人間の関節を動かす筋肉は主動筋と拮抗筋の関係で働いています。例えば、肘を曲げる時、力こぶの筋肉が縮んだら(主動筋)二の腕の筋肉が伸びます(拮抗筋)。膝を伸ばす時、太ももの前の筋肉が縮んだら(主動筋)太ももの後ろの筋肉が伸ばされます

この患者様に当てはめると、クロールで腕を回す際に菱形筋(背骨と肩甲骨の間の筋肉で腕を後ろに引く際に使います。これが主動筋になります)が縮んで大胸筋が伸びなければいけないのですが、大胸筋が固いため伸びることができず、無理に腕を回したために痛めてしまいました。

 

関節の調整、筋膜リリースという筋肉を覆っている膜(ソーセージでいうビニールの部分です!)を緩めることにより可動域が広がり肩がスムーズに動くようになりました。

しかし、まだちょっと引っ掛かりが残ると訴えがありました。

筋肉と関節の調整をしても痛みが取りきれないときに検査する場所があります。

それは…内臓です!

患者様に「最近お腹痛いことある?」と聞いたところ、ビックリした顔で「ある!」といわれました。

実は内臓も筋肉、背骨と関係してきます!ちなみに大胸筋は胃と関係してきます!

内臓マニュピレーションという施術方法を使い施術したところ、引っ掛かりが取れてとても喜んで頂けました。

筋肉、関節の施術で症状に変化がない場合は内臓、または自律神経系の働きに目を向けて施術をしていきます。

 

痛みが出ているところだけを施術するだけでなく、関連性のある骨、筋肉を調整することにより治癒力が高まります。

 

問診時に今までの既往歴(病気にかかったことがあるか)、内臓の不調などを詳しく聞かせてもらい、必要であれば提案させて頂きます。

意外と関係ないだろうと思っていることが原因だったりすることもありますので、身体の事で気になることがありましたら何でもご相談ください!